Johnの嘘八百リスト 半端な国際ロマンス詐欺
土曜日の基地フェスティバルの日は16時に駅で会う約束をした。
徒歩20分で基地。Johnの家の最寄駅だ。
10分前に「where are you?」とLINE電話がきた時は出発電車のホームにいた。
そう伝えると「Okay」とだけ言い、通話を切った。
到着駅についたのは約束の30分前で、Johnはいない。
とにもかくにも猛暑。
おすそわけの料理に1時間以上かけ、慣れない浴衣に着替えるのは動画で着付けを見ながらそして化粧をし、蚊除けスプレーだの携帯椅子だのUVだの荷物をコンパクト化をはかりながらバタバタ用意すると、いくらエアコンをつけてても、汗が染み出す。
家を出ると熱気世界。
慣れない下駄と浴衣と料理と荷物の重さで汗が吹き出す。外のホームではもう汗まみれ。
8分間の電車のクーラーでも、途中駅では熱気が押し寄せ、浴衣で正す姿勢でもうクタクタ。
着くと探したカフェがまず休みだった。駅反対側のカフェに行こうとしたところにJohnが待ってた。
遅刻した時、Johnを責めたせいか、予定より早い。
私はまずカフェで喉潤したいと告げた。カフェに行こうと。
だが、徒歩5分の木陰の公園ヘ行くと言ってきかない。譲らない。
もちろん浴衣で速く歩けないが、グダグダだし、もうゆっくり歩いた。
Johnが5m先を歩くのもムカつきながら。
公園の木陰に差し掛かると、椅子のどてっと座ってる。
椅子がまあまあキレイだったので、私はもう疲れきっていたので隣の椅子に座り、うつ伏せた。
Johnは「コーヒーがいいか」と聞いてきたので「water」と。
その後「待ってて」と近くのドラッグストアで冷えてない缶チューハイを差し出された。
水ペットボトルをほぼ飲んだあとでしょうがなく飲んだ。
Johnは、私にくれたシースルーのシャツのことだろうが、「こんな暑い日は、浴衣でなく、ZARAがいいよ。」と言った。
前回ホルモンデートの時にそのシャツをくれた。「見て」と1万2千円のタグを見せながら。
しかし、その脇に7千円と書かれた上に透けてシールが貼ってあった。
私は「この浴衣はあなたと今日のベースキャンプの花火盆踊りフェスティバルのためよ。」と言った。
予測していたが、Johnは驚いて「今日のはKFCと一緒のシャワーだ。」と言った。
KFC(ケンタッキーフライドチキン)だと?なんか言ってはいたが、中学生のデートか?シャワーを誘うなら、VIPを語るなら、ちゃうだろ?
っつーか、シャワーは早いって断ったら、LINEで「その気になるまで、もう言わない。」と書いたくせに。
「今日花火フェスティバルに行くなんて言ってなかったじゃないか、今日はKFCとシャワーだ。」と譲らない。
私も譲らない。「前に花火に誘った時、Johnはその日はアメリカに帰ると言った。その後帰らないことになった。今日誘ってくれたのは祭りデートの誘いを覚えてくれたからでしょ。私はあなたと花火が見たい。浴衣も着て楽しみにしてた。」と。
私が基地の花火を譲らないと、Johnは「わかった。花火の後シャワーだ。」とここでもシャワーを約束させた。
口でうまく伝わらないのでLINEで、シャワーなしの花火と伝えた。
公園で缶チューハイ片手にこの押し問答を1時間。17時30分。
とうとう「わかった。花火20時に基地内で会おう。それまで自分は家でシャワーを浴びキャップかぶり(軍)着替えて家の戸締まりをする。」と。
私が花火が20時からだからと伝えると「19時30分に基地で。」ということになった。
少し、何故そのまま行かないのか、私を一人にするのか言ったが、通じず、もう私も疲れてたので、お互いそう決めて別れることにした。
その際、私が「ここから徒歩どのくらいか?」と聞くと「13分だけど、あんたの浴衣の足取りじゃそれ以上だ。」と、ムーンウォークみたいに、浴衣足取りを小馬鹿にするように真似た。でも怒るのも疲れるので「はい、はい」という体で力なく笑った。
そしてこの時Johnは「自分は基地のIDカードがあるから、いつでも何回でも出入りできる。」と言いきっていた。
ここまでのやり取りは疲れてムカついてるものの、基地内で軍っぽい格好のJohnと会えることに、この時点ではJohnが基地内の労働者(Johnがいうには、航空券エンジニア、パイロット…LINEで自己紹介してた)
なんか、胡散臭いとは思っていたが、この時点では信用した。
1日の後半は後日に書きます。
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